~南米編~旅するヴァイオリン 第24話【ボア・ビスタ/ストリートセッション2】

ふたたび歩くこと 十数分
こんどはホットドッグスタンドの前で弾くことになったのですが、、、
ジャグラー と 笑
ミュージシャンじゃなくて。
ジャグラー(ジャグリングする人)て分かりますかねえ。
ボールとか輪っかとかボーリングのピンみたいなのを何個も何個も空中で回す人です。お手玉みたいな動作のパフォーマンスです。
ジャグラー(ジャグリングする人)て分かりますかねえ。
ボールとか輪っかとかボーリングのピンみたいなのを何個も何個も空中で回す人です。お手玉みたいな動作のパフォーマンスです。
で、そのちょっと前に彼が交差点でパフォーマンスやっていたのを、僕は目撃していたし、
彼も彼で、僕とギターおじさんの演奏を目にしていたのだそう。
ジャグラーのパフォーマンスもMP3プレイヤーなんかで音楽かけながらダンスと似たような演出をする人もいますから
音楽にのって、ボールやら輪っかやら投げるのは、やるほうも観るほうも理にかなってるというか…
ダンス系パフォーマンスとのセッションは、、、、即興だと、いわゆるフィドルのジャンルに属する音楽がやりやすいのですが、
アイリッシュフィドルとか、クレツマー、カントリーやブルーグラスなどなど。わりと民族的傾向が強いヴァイオリン音楽が元になっています。
AーBーAー(B)形式の作りが多く、たいてい2種類のテーマメロディを即興かレパートリーの中からA-B-A-Bの順にリフレインさせて弾くと、パフォーマンスと馴染みます。
メロディは4小節か8小節単位、リフレインは8か16小節単位で構成します。これはこうしないと、ダンサーは動きの調子が狂います。世界には3拍子系や変拍子リズムが多い民族や地域もありますが、今回はややこしいのでスルーします。
開放弦の響きを多用しながら、重音中心に、コードを組み込んだメロディを弾くと、かっこよくなります。なので、キーはよくやるのが、開放弦を使いやすい D=ニ長調 か G=ト長調 たまに展開部で同主短調のDmやGmに転調します。あとはAm(イ短調)とかもベース音との組み合わせで響きが良く弾きやすいですね。
で、このジャグリングの交差点パフォーマンス、たまに見かけるのですが、
信号が赤になって自動車が停止線で停まると、すかさず車のフロントガラスの前にやってきて、
ボールを回し出す感じです。
パフォーマンスをしていない仲間が、帽子や缶を持って、車の横を回ってチップを回収して回ります。赤信号の間だけのほんの数分の速仕事!!
彼らは、アルゼンチンとコロンビア人のカップル。彼女のほうはアクセサリーを販売しながら、一緒に回っているのだそう。流しの大道芸人ですね。
このカップル情報によると、どうも市内の宿は高いらしいので、結局
バスターミナル近くのポサーダ(民宿)(⇔ポルトガルだとポサーダは古城や貴族の屋敷を改造した豪華ホテルのことです…)
に泊まることにしました。
宿の親父が隣のお店でアイス買ってくれたので、お礼に1曲+ここの悪ガキ(6歳のマテウス♂)と遊んでやることにしました◎